2014年05月04日

たまこまーけっと(13)(コーヒーカップの謎:その5:あのカウンター席で)

京都編
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2014年4月30日
夕刻
陶器まつりの会場から再び無料送迎バスに乗り、有田駅へ戻る。帰りの列車まで少しだけ時間があったので、駅の近くの小高い丘の上にある佐賀県立九州陶磁文化館を見てくることに。個人収集の有田焼のコレクションが展示されており壮観でした。
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陶磁文化館の丘の上からの眺め(正面奥がJR有田駅)
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さらに、駅前から隣の駅まで続く有田の商店街を少しだけ歩き、適当なお土産を探しました。そして以前に横浜の百貨店で見かけた小城羊羹を1本買いました。荷物がまた重くなりました。羊羹って重いですよね。
駅へ戻り、夕飯の時間も近いし、適当な駅弁がないか探したのですが、有田焼のカレー皿の付いたカレー弁当(有名らしい)だけでした。これ以上荷物を重くしたくないので、他のものを探すことに。”味すぼ”という陶器まつりの会場で見かけて気になってたものを再び発見。お店の人に生で食べられるんですか?と訊ねると、もちろん、生が美味しいんですよとのこと。買い求めて、列車に乗り込んだ。
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車内で開封。このストロー状のものは何なんだろうと思いながら、1本1本剥がしていく。半分くらい剥がしてかぶりつく。旨い。かまぼこなんですね。

そんなこんなで博多に到着。
今度こそ駅弁を買って、のぞみの車内で頂く。
新大阪までを新幹線に乗ることにすると、京都まで行くよりもずっと節約になることもあって、新大阪で下車し"快速"に乗り換える。実は新快速に乗るはずだったのに、間違えて"快速"という名の各駅停車の列車に乗ってしまい京都に着いたのが予定より20分遅れの午後10時過ぎ。でも今回宿泊は京都駅前のホテルなので、夜遅くに到着しても楽ちんです。広めの部屋を用意しましたとフロントの方に言われて部屋へ行くと確かにそのとおり。喫煙ルームしか予約できなかったのに、禁煙ルームのような感じで快適です。明日もいいことありそうな予感。

2014年5月1日
早朝
京アニの境界の彼方(奈良およびその周辺が背景舞台)に登場する街を見に行くために朝食抜きで出掛ける。奈良県の近鉄線のとある駅で降りる。
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この場所は現地の方々から公にされないように言われている場所なので伏せておきますが、アニメに出てきた通りの壁画を初めて見て、ちょっと感激です。

周辺を散策してから、今回の最終目的地、出町柳(たまこまーけっとの舞台)へいよいよ向かう。

出町柳は昨夏以来、久しぶりです。映画たまこラブストーリーでけいおん!OP以来の鴨川の飛び石が登場していたので、まずは、それを新たな気持ちで渡りに。
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水量が結構多くて落ちると流されそうでしたので、1歩1歩慎重に飛び越えて行く。平日の午前中なので石の上で渋滞もせず満喫。重いデイパックを背負ってでは結構無謀でしたが。
今日は水がきれいで、映画のようなシーンも充分有りだと実感。
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鴨川を渡って出町桝形商店街入り口までくるとハナミズキの木がきれいだった。
そしてまずは、出町ふたばさんへ。やはりいつものようにお客さんが並んでいましたが10人ほどだったので迷わず並ぶ。
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今日から5月だからか、端午の節句のちまきが売られていました。深泥池(みどろがいけ)の伝統の技ってなんだろう。以前、深泥池のことを本で読んだことがあるので、何かちょっと気になる。これから会う人達の手みやげに人数分買う。もちろん、豆餅も1個買う、これは自分用の遅い朝食代わり。
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出町桝形商店街に入っていくと、スタンディ(キャラの等身大看板)がところどころに立っている。違和感ないというか、なんか通行人のような感じがして馴染んでていいと思った。

そして、今回の最終目的地の喫茶華波へ。
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階段の上の電気が消えているときはまだ開店していないということなんですが、そこは勝手知ったることなので、ずんずん上って、お店を覗く。
ママが居た。
「こんにちは、また来ました」
と声を掛けて、「入っていいですよね」といいながらお店に遠慮せず入る。
「まだ、開店前ですよね」と確かめて、「今日はお土産があるので…」といいながら、デイパックを背中から降ろし、荷物を取り出す。そして、厳重に梱包していたビニール、新聞紙をはずしていく。ママの何だろうという目線を気にしながら。
あと、もう少しで取り出すときにママが、
「もしかして、アレ?」と期待に満ちた目線
「そう、アレ!」とすかさず、「はい、どうぞ」
「うわー、すごーい!」
ママのこのリアクションを見たさに1年間頑張ってきて、ようやく報われた。
「どうしたんですか?」
昨日九州に行ってきた旨をかいつまんで話した。
「これ(カップ)で、ここでコーヒー飲みたかったんです。たまこ席で」
「コーヒー淹れますね」
梱包を片付けながら、しばらく待ち、そして、その瞬間が。
「はい、どうぞ」ママがコーヒーカップを差し出す。
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スプーンも、ミルクピッチャーもソーサーの上に載っている。
(これはママが差し出したままの配置、ピッチャーを右に置き、カップのとってを左側にする作法なんでしょうね)
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ラクダが2頭見える側を手前に向けて、写真を撮ったあと、
「頂きます!」
「にがッ!」(たまこ風に)
「うれしかった…」(史織さん風に)(TV版では「楽しかった…」です)
と言う。

(「にがッ!」は脚色なしで、本当に思わず出た言葉でした。いつもは、スプーン1杯だけお砂糖を入れて飲むので)
お砂糖入れてもう一口、美味しい。
そうだ、もう1つやり残したことが、「カップこーん」です。
カウンターの中を見ると同じカップでママもしっかりコーヒーを飲んでいる。
「ママ、例のカップを「こーん」するのやりたいんですが」
「もう、飲んじゃった」といいながら、カップをこーん。
これでママと今日から(も)お友達!
アニメより、若干音が高めでしたが、似ていました。

昨日、州崎綾さんがお店に来てくれたんですよとママがそのときのことをお話ししてくれて色紙を見せてくれたり、ノート見たり。
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ママに、「本当はもう1日早く来るつもりだったんです。あと1日早ければ、州崎綾さんにもコーヒーをこれで飲んで頂けたのに本当に残念と…」
ママは、「また来てもらいましょうね」と仰る。
「このカップお店で使っていただけますか?」
「もちろん!」
(カップは2客をママにお渡ししましたが、混んでるときはご容赦くださいね。皆様よろしくお願いいたします。)
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州崎綾さんも頂いたドライカレー

それから、知り合いの方にも、同じサプライズを2回繰り返して楽しんだあと、つぎの目的地、いつもお世話になっているさが喜さんへ向かう。

いました、いましたご主人はじめ御三方。
「いらっしゃぇいー」いつもの元気なご主人の声。
挨拶をしてから、おもむろに、
「今日はお土産を持ってきました」
といいながら、小さな茶碗を2個取り出す。
「これはたまこマーケットでコーヒー飲むシーンで使われたカップと同じ柄のものなんです」
と説明してお渡しする。
「お茶飲んでく?」
いつもお世話になってるんですが、遠慮なくいただくことに。
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丸い盆に載せられてきた4つの茶碗に先ほどの茶碗がしっかり混ざっている!

「頂きます」
連れの方と一緒に飲む、おいしい。
ご主人が「この大きさ、ちょうどいいですね」って。
お店に来られた方にお茶を出されるときに使ってくださいますかと訊ねたら、喜んでとのお返事。
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お店の前からアーケードを見上げるとサバちゃんの後ろ姿が目の前に、そして東の方を向いている。これから、帰るんだなと考えつつ…。
(デラちゃん(山崎たくみ)さんのED前のナレーション風に)

おしまい

(ここで、たまこまーけっとEDの"ねぐせ"を流したい)

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(2014年4月30日、5月1日撮影) 
記事中の2014年たまこまーけっとカレンダー内の画像の版権は、京都アニメーション/うさぎ山商店街に有ります。記事中の画像は比較研究のため掲出しています。
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(☆華波さんでのカップこーんは、カップの痛みが進むと多くの皆様に使ってもらえなくなるので、ご遠慮いただけたらと思います、申し訳ありません。今回だけ、特別ということでご容赦くださいね)
(☆さが喜さんではおそらくランダムに器をお使いになられると思うので、その器でなくてもご容赦を)
(☆華波さん、さが喜さんには、使い始めるのを日曜日くらいまでお待ち願いました)
(☆三喜工房(元)さんは、年に数回ある焼き物まつりでのみの在庫販売をおこなっています。現在HPに掲載されているのは別の団体のもののようです。コーヒーカップについては在庫は本当にもうないと思われます。その他の商品については、カタログ等はないので、ご確認いただくか、陶器まつりの会場で直接見ていただくのがよいと思います。田淵さんは、平日はお勤めされていらっしゃるので、問い合わせに対する応答はどうしても遅くなってしまうと思います。その点ご配慮いただけたらと思います。連絡先については、そのような事情なのであえて掲載していません)

  6.完結編:たまこまーけっと(14)(コーヒーカップの謎:その6:ソーサー発見!)に続く

  たまこまーけっと(コーヒーカップの謎):INDEX(2016)へ戻る



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たまこまーけっと(12)(コーヒーカップの謎:その4:ソーサーを探せ)

中尾山編
2014年4月30日
昼下がり
陶器まつりの三喜工房さんのお店の方に早速、声を掛けてみた。
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「このラクダの絵が描かれたもの、いろんな種類あるんですね」
「そうなんですぅー」
お店番をされてた方は若い女性で、語尾に特徴があった。地元の抑揚なんだろうか。
(以下、語尾の抑揚は省略します)
「でも、いまはもう作ってないんです」
といいながら、展示台の下にあった2つ重なったトレイを引っ張り出した。
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その中には展示台の上にある湯のみ茶碗などが、一杯入っていた。手に取ってよく見てみたが、展示台の上にあるものと同じ種類のものだけだった。
「これで全部ですか」
「はい、そうなんです」
と申し訳なさそうに答えられる。
「他にも種類あったんですよね」
「はい、もっといろんな種類があったんですが、いまはここにあるのだけなんです」
気になっていた新たにネットで見つけたソーサーのことを訊いてみる。
「お皿もありましたよね」
「はい、ありましたが、いまはここにあるものだけなんです」
展示台の上には数枚重なったお皿があった。
数日前に買ったコーヒーカップの対になっているソーサーより若干小振りに見えたそれを手に取って、
「この縁のところが、立ったものってありましたか?」
「よく覚えてないんですが、あったかもしれませんねぇー」
縁の所が立っているソーサー、いや、”ただの皿”はやはり無いようだ。
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この画像は家にあった似た感じの皿にコーヒーカップを載せたもの。
このように縁が立っていて、大きさもこのくらいのものが、アニメに描かれている。
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10日程前に田淵さんに電話したときに、ネットで発見したコーヒーカップとソーサーの画像をメールで送信して見て頂いたのですが、その返信文には、
「これはソーサーではなく"ただの皿"です。本当のソーサーではありませんよ」
目が点になりました。
このソーサー、いや、"ただの皿"はもうないですかと念を押したがないとのこと。
でも、もしあったら、すぐご連絡をお願いします。とダメを押す。
さらに、「カタログとか、写真とかないんでしょうか?」と訊いてみた。
田淵さん曰く、以前、カタログ作ろうとして、Macintosh(Macではない)で画像を加工したりしてたんですけど、パソコンが飛んだりして全部パアになったので、結局、作らなかったんです、とのこと。
(☆1990年頃、まさにこのコーヒーカップを作り始めた頃のパソコンはまだまだ発展途上でリアルな画像を扱えるMacintoshは魅力的ではあったが、メモリの搭載量も少なくすごく不安定であった)
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今回、現地(波佐見町)までやって来たのは、このソーサーに似た皿のようなもの、あるいは、ラクダの絵が描かれていなくても同じ形の皿がないかを確かめるのが目的だった。
「他に皿はないでしょうか?」
「はい、これ以外はないですねぇー」
再び、申し訳なさそうに仰られる。
ふと目に留まった醤油差しのようなものの受け皿、直径5cmくらいのものを手に取って
「こんな形のもう少し大きいものなんですけど。」
「ないですねぇー」
やはり無い。
いくつか、ラクダ柄の湯のみ茶碗を買い求めた。
「これからどうされるんですか?」
「中尾山に行ってみようと思います」
中尾山という場所にこの三喜工房さんの窯(かま:窯跡かも)とご自宅があることを予め調べていたので、少し遠いみたいだけど、まだ時間があるので、やはりそこへも行くことにする。
「行き方わかりますか?」と訊かれて、まあなんとかなると思いますと答えましたが、いろいろ丁寧に道順を教えていただいて、会場を後にしました。
会場近くの交通整理をされている高校生らしき人に中尾山までどのくらいかかるかを更に訊いてみると30分くらいかなと自信なさげに答えてくれた。
まあ、なんとか行けるだろうとタカをくくっていたのですが…
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会場からそう遠くない岐かれ道のところに中尾山のモニュメントがあり、この道をひたすら緩い登り坂を歩いていくことに。
(途中の道すがらのことは省略します)
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40分くらい歩いて、ようやく中尾山の入り口のゲートが見えてきました。
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山あいの街という印象。レンガ作りの煙突が至るところにあって、風情を感じます。
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煙突のてっぺんにはなぜか木が生えています。おそらく、もう使っていない煙突なんだろうと。

GPSを頼りに狭い路地を進むと右手に三喜工房の小さな看板がありましたが、網が架けられていたり、トレイが山積みになっていて野菜売り場みたいでした。やっぱり、陶器は売っていないようです。
辺りを見回しましたが工房らしきものはなく、10年以上前に陶器の製造をやめてしまったことの年月を感じました。
他の工房は今でも製造されているところもそこそこあるみたいで、近くには結構大きな建物もあったりしました。想像よりずっと多くの窯があるように窺えます。
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三喜工房さんの辺りから、街の真ん中を貫く道へ戻って歩いていくと登り坂が段々と急になってきましたが、街をひと当たり見てみようとこの川沿いの道をどんどん登っていきました。
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でも、開いてるお店はありませんでした。街の中心辺りで、地図を確認して、街の一番上まで行ってみようとさらに坂道を登っていきました。後ろを振り返ると遠くの景色がよく見えるところまでたどり着いたようです。
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そして、そこに中尾山交流館を見つけ、入ってみることに。ここまでたっぷり1時間はかかってしまいました。
玄関を入ると、ピンポーンという自動検知のチャイムの音が鳴り、吹き抜けの玄関ホールの上から覗き込むように年配の女性の方が「どうぞ」と仰られた。
靴を脱いで、スリッパに履き替えて2階へ上がる。そこには、こじんまりとした展示スペースが。150cmくらいの幅のそれぞれのスペースに各作家(工房)ごとの作品が並んでいました。女性にどこから来たんですかと訊かれたので、今朝、神奈川県の自宅を出てきたことを答えました。
「三喜工房さんの物ってありますか?」と一縷の望みを賭けて訊ねてみると、
「ありますよ、こちらです」
そのスペースには昼に見た例のラクダの描かれたあのデザインのものはありませんでした。
「他にはないですか」と訊ねると展示棚の下のトレイを見せてくれましたが、そこには、ラクダ柄の急須と土瓶がわずか2個あっただけでした。
例のソーサー、いや、”ただの皿”は残念ながらありませんでした。
この交流館の女性の方は色々ご存知な様子だったので、三喜工房について訊ねてみました。
三喜工房さんは、随分前に製造をやめられて、名前だけを別の方にお譲りになられたとのこと。これがHPで見つけた三喜工房(新)のことだと思った。作風の異なるものがこのスペースに多く並んでいたので、この中で、元々の三喜工房さんがお作りになられたものはどれですかと訊ねたら、「うさぎ柄のものとか、かわいいものがそれですね。」と教えてくれた。
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それらの器の裏側の銘の部分を見るとどれも"喜"(略字体で)の文字がある。
「これも田淵さんの作られたものですか?」と訊ねたら、そうですとのこと。
その中でも、気になった器がこれ。
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凄く細かい模様が描かれている直径5cmくらいの小さな湯のみ茶碗。
他にも同じものがあったので、見比べてみると少し絵柄が異なっている。
「これは手書きですか?」
「転写で作るものもあるみたいですけど、これは手書きですね」
凄く何か素敵なデザインで色味としても惹かれるものがあり、気に入ってしまった。
しかし、この大きさにしてはいいお値段(高い)だった。
この茶碗を買って帰るかひとしきり考えたが、ここまで(陶器まつりの会場から)1時間も掛けて歩いてきたし、やはり記念に買って帰ることにした。

会計を済ませながら、「ここはいいところですね」とつぶやく。
本当に静かないい街だと感じていた。
「帰りも歩かれるんですよね」
「はい」
「私は、下の街まで毎日歩いて通学してたんですよ」
来る途中に高校生に訊ねたときに30分くらいと自信なさげに答えてくれたのを思い出して、最近の人は実際歩いたことはほとんどないんだろうと気が付いた。昔の人はすごいなと改めて思いました。
「雨降らないといいですね」と声を掛けられて、「はい、大丈夫です、きっと」と答えお店を出ると、いきなり、小雨が降ってきた。
少し濡れたけど、濡れながら歩いても構わないいい気分だったので、そのまま傘を差さず帰りの坂道をずんずん降りて行く。街の入り口まで来たところで雨もいつの間にか上がり、あとはひたすら歩くだけ。
帰り道、"あのお店の方"にもお土産として買って帰ろうと考えながら...

帰りは下りなので結構早く先ほどの会場に到着。遅い昼食に出店の五島うどんを食べる。もう3時を過ぎていた。会場を一渡り見てから、三喜工房さんへ再び顔を出す。
中尾山へ行ってきたことを告げた。そして交流館で買ったお茶碗のことを話しながら、何気に辺りをみると、その先ほど中尾山で買ったお茶碗もある。値段をみると、随分安い。えー、そんなあ...

お店の人にこのことを言うと、お土産用に追加で買うことにしたお茶碗をさらに値引きしてくれました。
「本当に申し訳ないですぅー」また、例の話し方で言われた。
こちらこそ、いろいろありがとうございました。
波佐見町まで大変だったけど来てよかったと思った。
にしても、この店員さんタダモノではない。

(2014年4月30日撮影)
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(☆ちなみに、交流館で販売してたのは、程度の良いものだったようで、この陶器まつりの会場で買った同じ柄の少し大きな湯飲みと比べると細かいへこみもなく、色味も模様も奇麗なものでした。)
(☆この小さな湯のみ茶碗は、1日に5個しか作れなかったと店員さんから会計後に聞いて、すごく感心してしまいました。1個の絵付けに1時間半ということになりますね)

  5.京都編:たまこまーけっと(13)(コーヒーカップの謎:その5:あのカウンター席で)に続く

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たまこまーけっと(11)(コーヒーカップの謎:その3:発見)

波佐見編
2014年4月30日
早朝
これから、九州のとある街へ行くことに。
自宅からタクシー、電車を乗り継いで羽田に到着、博多便に搭乗しました。
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2時間弱のフライトでしたが途中雲が厚く、現地の天気が多少心配でした。博多には定刻どおり到着。天気はくもり。地下鉄でJR博多駅へ移動。乗り換え時間の余裕がなく、時計を見ながら、家を出る前にあんパンを食べただけだったので、ホームのKIOSKで軽い朝食になるものを見繕っていたところ、レトロなパッケージのホットドッグを発見。迷わず購入した。
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このホットドッグはパッケージだけでなく、中身もレトロで美味しかった。こんな発見ができるときは、これからいいこと有りそうな予感。
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予定の10:01発の佐世保行きの特急列車に乗り込むとすぐ発車。
途中、佐賀県に入った辺りで心配されたお天気も薄日が差したりして、天気は大丈夫そうだと思い、車窓を眺めながら1時間半、有田駅に到着。

でも、ここはまだ途中。駅前から10分ほど歩いた乗り場から期間限定の無料直行バスに乗る。
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県境を越えて約20分、ようやく最初の目的地に到着。
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ここは、長崎県東彼杵郡波佐見町の波佐見陶器まつり会場。(観光協会のHPはこちら
波佐見町については、こちらをご覧ください。
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例のコーヒーカップの製造元のお店が出店しているのですが、予想以上に大きな会場で、予めネットで入手していたお店の会場配置図と見較べながら、会場内を何度か行き来し、はやる気持ちを抑えながらようやくそれらしいお店を見つけ近付いていきました。
お店の大きさは、6畳間くらいの広さでテント屋根が設置されており、雨が凌げるようになっています。
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お店の前面には、セット販売のお買い得品、左右、奥には、バラ品などが多く陳列されていました。
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そして、その前面の左手のセット商品の中になぜか、1個だけ異なる色合いの小さな器が。それは紛れもなくあのコーヒーカップと同じ柄のラクダの描かれた小さな湯のみ茶碗。
「あった!」(小さい声で)
でも、1個だけ?しかも何で、全然異なるデザインの器と一緒にセット販売?
疑問を抱きお店の人に訊ねようとその器を手に取り、何気に後ろを振り向くと、
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何、このいろんなラクダ柄の商品は...。暫し、絶句。
そこには、例のラクダ柄の大小様々ないろんな種類の陶器が。
湯のみ茶碗、薬味入れ、土瓶風のもの、皿、ガラを入れるような大きな器。さらに、その並べている台の下にあるトレイのなかにも、数多くの器があり、思わず、「なにこれ、いっぱいあるじゃん!」「聞いてないよ〜」(思わず、つぶやく)
(すみません、地元神奈川県の言葉です)
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今回、この会場(九州)に行くかどうか決めかねていました。実は、10日前に、前回の記事(高崎編)に書きました大和屋さんからの情報の「三喜工房」さんが数年前の陶器まつりに出店されていることをネットで検索して見つけ、そこに記されていたケータイの電話番号にダメ元で架けてみたのでした。

2014年4月19日
土曜日の午前

自宅から、ケータイの番号に電話を架けてみると、数回の呼び出し音のあと、
「はい、タブチです」
と50代くらいの男性の声。
記載されていた三喜工房の連絡先のお名前は確か田淵さんだったと記憶していたので、
「三喜工房...さんですよね?」
と訊ねると
「はい、そうですが、いまは、もうやってないんですよ」
やっぱり、そうか。判ってはいたけど...
でも、一応訊いてみる。
「あの、数年前の陶器市には出店されてましたよね?」
「はい、今も出店してますよ。陶器市のときだけ出店して、在庫を販売しているんです」
在庫の話が出たので、すかさず、
「お聞きしたいことがあるんです。ラクダの絵が描かれたコーヒーカップお作りになられてましたよね。」
「はい、でも、もうないんですよ、たぶん。」
自信ありげな言い方でした。
「そうなんですか...」
「あ、でも、倉庫行って、ちょっと見て来ましょうか」
何気に気さくな人のように感じた。
「すみません、ぜひお願いします」
一旦、電話を切り、淡い期待を抱きながら20分ほど待つ。
ケータイが鳴り、
「あ、5個ありましたよ、ソーサーは2枚だったけど」
拍子抜けするような言い方。
いや、拍子抜けしたのは自分でした。
「ラクダの柄のコーヒーカップは、他には作ってられましたか?」
「いや、ないですね。一応確認のために画像を送りましょうか?」
「ぜひ、お願いします」
そして、なかなか、うまく画像が送られて来ず、何度かやりとりしたあと、
ついにこの画像が
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ついに本当に発見です。ここまで本当に長かったあ〜。
価格を訊ね、予想より少し高めだったのですが、これでもう在庫が終わりだと考え、全て購入することに。

数日後、「ソーサーもあと3枚ありましたよ。」というメールが届く。
これもすぐ注文しましたが、発送したという連絡がもらえず、やきもきしながら
ひたすら待つだけ。
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2014年4月26日
土曜日の午前
再度電話で確認してみると、前日発送したとのこと。荷物番号トレースではまだ九州に荷物があるみたいでした。
しかし、この日、つまり、たまこラブストーリー映画公開日の晩に測ったように荷物が届く。何か運命を感じる。
筆者は、新宿での映画公開初日の舞台挨拶回を観に行っており、自宅を開けていたのですが、荷物が届いたのは帰宅する少し前だったようでした。
早速、映画の余韻に浸りながら開封すると、メールでの写真どおり、あの寄居町の喫茶店で見たものと同じものが出てくる。そして、更に他の梱包も1つ1つ解いていく。
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並べてみて気がついたのは、色も微妙に異なるし、なにより、ラクダの大きさが随分違う。作られた時期によって多少描き方が変わったりしているようだ。
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あれ、ソーサーが1枚足りない。
なんども梱包の新聞紙、箱の中を見返したけど見つからない。
勘違いされたのかなあと、翌日連絡すると、ただの入れ忘れとのこと。
やはり、これはもう現地でいろいろ確認してみたいと思い、またどんなところで作られたのかも見たいので、九州なので結構遠いのですが、これはもう行くしかないと決断したのが、出発のわずか3日前。
最初は陶器まつり初日の29日の朝一に現地へ行くつもりで計画を立てていたのですが、実際こうしてコーヒーカップを無事入手できたのと、旅行の準備とかチケットとかの都合で30日に。30日は田淵さんがお店にいらっしゃらないとのことでしたが、お店のお手伝いの方に足りなかったソーサーの件を伝えておいてもらい現地で直接受け取る段取りをしました。
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以下は、田淵さんからの事前情報

色は釉薬の調合の加減などで、微妙に変わってくるとのこと。比較してみると新しい年代のものの方が明るい青の色が出ているようです。

ちなみに、最初の電話でのやり取りのなかで、「コーヒーカップ以外にも同じ柄(デザインモチーフ)のものを作られてましたか?」の質問をさせていただいたら、
「マグカップ、サラダボール、どんぶり、ご飯のお茶碗、湯のみ、…」
次から次と立て板に水のように商品の名前が、しかも、大中小とかサイズもいろいろあったという。
「このコーヒーカップ以外の(ラクダ柄の商品の)在庫はないんですか?」
「ないですねえ」きっぱりと仰られる。
「でも、一応確認していただけますか?」
「はい、もうすぐ陶器まつりなので、在庫の確認をするついでに見てみますね」
このようなやり取りがあったあと、前述のソーサーの3枚発見の報があったのでした。そのあとは、特に何の連絡もなかったので、やはり本当にこれで終わりだったのかなと...
でも、実際は前述の通り!

(2014年4月30日撮影、カップは4月29日撮影)
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  4.中尾山編:たまこまーけっと(12)(コーヒーカップの謎:その4:ソーサーを探せ)に続く

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たまこまーけっと(10)(コーヒーカップの謎:その2:新情報入手)

高崎編
2014年4月6日
今日は早起きして、クルマで埼玉県比企郡小川町へ出掛けることにしました。
目的は、下里分校という小川町内にある廃校の校舎を見に行くためです。
この校舎は桜の似合う風景として写真を趣味にされている方々の撮影ポイントとして有名らしいのですが、自分の目的はとあるアニメにおいて、この校舎の内外をモデルにしており、また、桜の咲いているシーンがOPに使われていて、桜が満開のこの日にぜひ撮影しておきたいと思ったからです。
当日は雨が午後から激しく降る予報が出ており心配しましたが、午前中の早い時間に現地に着いたら青空となり絶好の撮影日和(びより)となりました。
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さて、この話題は別の記事に譲るとして、撮影を終えてから、以前からずっと気にしていたたまこマーケットの第3話に出てくるラクダ柄のコーヒーカップがある埼玉県大里郡寄居町の喫茶店に約1年振りに向かいました。なかなかきっかけがないと遠くて来れない場所だったのですが、今日は、前記の目的もあってすぐ近くまで来てたので迷わず行きました。
小川町からは車でわずか20分くらいで到着し、早速お店に。
カウンター席に座り、目の前の棚を見ると
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有りました。
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昼食にスパゲッティを注文し、食後に例のカップでコーヒーを。
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ほぼ1年振りです。
マスターにこのカップ関連で以前に訪れた者であることを言うと、それ(自分のブログ記事のup)以降でも来店してカップを見に来てくれた人はいなかったとのこと。さすがに都会から随分離れた場所なのでそのような方はいらっしゃらなかったようですね。
以前、訪れたときに、カップの由来を伺った訳ですが、有田焼であるということ以外に特に情報がありませんでしたが、ソーサーの銘の部分に書かれていることとか、有田焼ということだけで何とか成るとタカをくくっていました。しかし、その後、散々ネット検索を行いましたが、同じような写真をもう1つ見つけただけで、有力な手がかりを何一つ得ることができませんでした。また、以前に訪れたときに実際に手にして、有田焼のイメージとはちょっと違うと感じて、似ている感じの笠間焼など他の焼きものにも手を拡げて探したのですがそれでも手掛かりを得られませんでした。そこで今回、再度訪問して、マスターに何か追加の情報がないかを訊いてみることにしました。マスター曰く、有田焼であることについては自分の記憶に間違いないとのこと。見た目は有田焼に見えないのですが…と再度訊いてみたのですが、今度は「有田焼のようなもの」というちょっと自信なさげな微妙な言い方をされたのですが、それ以上のことは何もわかりませんでした。そこで、入手先といつ頃入手されたものかを訊ねると、いつ頃かはよく覚えていないけど、おそらく高崎の「大和屋(やまとや)」というコーヒー豆を扱っているお店とのこと。早速ネットでその場で検索してみると群馬県高崎市が本店のお店で全国にチェーン店を展開している会社でした。(会社のHPはこちら
この日は午後から天気が大荒れになるとのことで早めに自宅帰ることにして、1週間後の土曜日に今度は高崎へ電車で行ってみることに。

2014年4月12日
早朝、電車で東京へ向かう。
高崎は上野から電車で約2時間かかります。この日は上野まで自宅から電車で行き、そこから最も早く行ける方法を途中で調べていたら、リゾートやまどりという企画列車(快速扱いだけど、車両は特急のグリーン車かそれ以上)があるということを発見。上野で指定席を入手し、大宮まで移動して乗車。520円でちょっと贅沢な気分を味わうことができました。このようなことがあると、その日は何かいいこと有りそうに思えて来ます。
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さて、高崎まではゆったりもできたのですが、やはり行き先の大和屋が気になる。所在地は高崎駅から随分離れており、アクセスについてはお店のHPにも書かれていない。基本クルマでの来店なんでしょうね。地方ではよくあるパターンです。
高崎駅に着き、バス乗り場を探したのですがよくわからない。観光案内所でも訊いたのですが、そこで教えてもらって乗ったバスの停留所は、お店から随分離れた場所だったため、そこからGPS頼りに30分たっぷり歩くことになりました。
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ようやく、HPの写真どおりのお店が見えてきました。中に入ってみると結構広く、全国のいろんな種類のコーヒーカップが所狭しと並べられています。一通り、全ての陳列されているカップを見ましたが、似たような柄、作風のものはありませんでした。
お店の中でベテランらしい店員さんに声を掛けてみることに。
「すみません、こんなコーヒーカップ見たことありますか?」とタブレットに入れた寄居の喫茶店で撮影したカップの画像を見てもらう。
「見たことないですねえ。」その方は別の店員さんに声を掛けてその方にも見てもらうことに。この方はいろいろ詳しそうな方のようでしたが、やはりわからない。
「25年くらい前のものなんですけど…」(前回の記事に書いたように銘には1989の文字が)
「さすがに、当時のものはないと思いますね。店も一度移転してますし。ちょっと待っていて頂けますか?」と言って店の奥へ。
しばらくすると、戻って来られて、
「今日は専務出掛けているので、別の日に訊いてみますね。」
タブレットの画面をその方のガラケーのカメラで撮影して頂き、それをご覧頂くことに。
「何かわかりましたら、連絡いたしますので」
と後日電話を頂くことになり、当日は帰途に付きました。

数日後、電話がありました。
「先日の件ですが、あまりよくわからなかったのですが、...」と前置きされて以下のようなことを
・随分前のものなのでよくわかりませんでしたが、確かに有田焼、正確に言うと波佐見焼というそうです。
・波佐見焼は、もう作ってないようです。
・このカップを作られた会社はもうなくて、この後継になる会社が「三喜工房(さんきこうぼう)」というらしいです。
「これ以上のことはわかりませんでした。」
丁寧にお礼を申し述べ、電話を切りました。

☆波佐見焼は、もう廃れて今はない?
☆三喜工房は後継の会社だけど、前の会社のことがわかるのだろうか?
折角判った情報が不安を煽る材料ばかり。
兎に角この2つのキーワードで検索をおこなってみることに。

まずは、「波佐見焼」から。
検索結果を見て、「えっ、陶器市は毎年やってる!」、しかも今年は56回目。
有田焼で有名な有田の近くの町みたい。全然、廃れてないし。
つぎは画像検索をやってみる。やはりあのカップの絵柄は出て来ない。有田焼の検索をしたときとほとんど差がない。
次に、「三喜工房」での検索。
「三喜工房」のHPがすぐ出てきた。現代調の焼き物が多く見られるけれど、あのラクダの絵のような雰囲気のものは全く存在しない。やはり、何の関係もない会社なんだろうか...。
ダメ元でtwitterでも検索してみると、たった1つだけ検索結果が出てきた。そしてそこには、なんと、銘に書かれていた「kiyo」の文字が含まれているテキストが。
これまでどうしても「kiyo」の文字について調べていて何も見つからなかったのに、ここで「三喜工房」と「kiyo」が初めてつながった。あのカップは「三喜工房」に関わりがあることを確信した。

そこでさらに、「三喜工房」のキーワードだけでより綿密に検索をすると、累計3番目となるあのラクダのカップの画像が出てきた。その画像はまさに、第3話で出てきたコーヒーカップとソーサーそのものでした。ソーサーは、これまで見つけた画像や、寄居町の喫茶店のものとは形が異なっていると思っていたので、ソーサーについては確信が持てなかったのですが、これで全て実在のものであることがようやく判ったのでした。

そして、波佐見焼の陶器まつりの過去の出店に関連する個人ブログ記事をいくつか発見。
そのブログの写真には、コーヒーカップが複数積まれているものや、タンブラーのようなかたちの同じデザインのものが本当に小さく写っているものがありました。
しかし、これらのブログ記事は最新のものでも数年前のもの。いまでもその在庫が残っているかどうかはわからない。
この「三喜工房」の過去の陶器まつりの出店情報には、ケータイの電話番号が…。

(2014年4月6日、12日撮影)
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 (☆大和屋さんからの情報、特に波佐見焼の件については、社内で伝言されているうちに一部内容が欠落してニュアンスが変化してしまったのではないかと思われます。大和屋さんの名誉のためにこのことを付け加えておきます。そしてこの大和屋さんからの情報が大変有益であったことに感謝をしたいと思います)

  3.波佐見編:たまこまーけっと(11)(コーヒーカップの謎:その3:発見)に続く

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posted by グルミット at 04:58| アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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